ウシビタイ
久々にキノコで一杯やりたくなり暗い内から軽トラに乗り山へ向ったのです。目指すキノコは「クロカワ」と言われる黒いウシの額に似た、ちょっとグロテスクなキノコです。クロカワは地方によって呼び方がさまざまなようです。その姿から「ウシビタイ」などとも言われていますし、「ウシビテエ」やこの町の人は「イシブテ」などと呼んでいます。いずれもウシビタイが訛ったように聞こえます。適度なほろ苦さが食通にはたまらないようで、その筋の方々(どの筋なんだ?)と言いますかキノコの玄人筋にはこよなく愛されているキノコのようです。私も毎年一回はこの牛の額が食べたくて山奥深く分け入るのです。生のまま焼いて生醤油でやるのが一番好きです。日本酒に良く合い、少し深みのある生酒や古酒などがとてもよろしいのです。そう言えば冷蔵庫に戴いた静岡の古酒が有ったなと思い、きょうのキノコ狩りと相成りました。
このキノコはマツタケ山やその周辺で良く見つかります。他人のマツタケ山に入る訳にもいかないので、 留山になっている淵を丹念に探すと見つかります。いや、見つかるはずでした。いつも2時間も歩くとつまみには十分な量が見つかるのに、今年はひとつも見つかりません。ふくろう山荘の周辺もいつもなら沢山出るはずの雑キノコが今年はぜんぜんお目にかかれません。何箇所か目をつけて有る処へ行きましたが空振りでした。キノコの気配もありません。何か気候が変なのですね。山々は緑の葉が多いですし、カラマツは枝の先が枯れてしまっている物もあります。きょうは諦めました。
HPの表紙を飾るウシビタイをと意気込んでいましたが、代わりに先日出かけた廻り目平で採った「タマゴダケ」の写真にしました。廻り目平も雑キノコが少なかったのですが「ウツロベニハナイグチ」は沢山出ていました。ちなみに表紙写真のタマゴダケは湯がいてしょうゆをひとたらし。先日来荘された相模原の方々の胃袋の隅に収まりました。
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